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【耕種派遣】トマト栽培関連業務 × 特定技能1名

支援前の課題

B社は、農場、直売所、レストランの3部門を経営しているが、年々、人手不足が問題になっていた。また外国人のお客様の来訪機会が増えてきており、今後のインバウンド需要に対応していくため、組織的にもグローバル対応していくことが課題とされていた。一方、外国人の受け入れについては、近隣農家での事例を耳にはしていたものの、自社としての実績はなく、アプローチも行なっていなかった。

支援内容

派遣人材

過去に国家戦略特区事業において日本での就業を経験し、特定技能資格を有したのち、母国ベトナムに帰国した女性1名(日本語能力N3)を当社が採用し、当人を派遣。支援計画は当社が作成し、契約は1年ごととした。

就業前研修

当社で定めた就業前研修を経たのち、現地での実務研修を行なった。同社は安全管理、事故防止の観点から、整理整頓を徹底いており、特に道具の扱い方や置き場所については自己管理できるよう指導した。

就労環境

作業場所となる夏季はハウス内が高温で作業効率が下がるだけでなく、熱中症を防止するための休憩が必要となる。このため勤務時間は、休憩2時間を確保する形で原則7時~17時とした。冬季は日没が早いため終業時刻を切り上げ16時とした。休日休暇は月4日以上、有給の計画取得を促進している。
生活拠点は農場まで自転車で10分程度の住宅。

導入後の効果

収穫としては、人手不足の解消に繋がったという点が一つ。これまで繁忙期は、作物の手入れや出荷の段取りなど、どこかに徹底できない部分があったが、そこを補完でき売上増加につながったとのこと。労働力を安定的に確保できれば、中長期計画をしっかり立てることができるようになるとの評価をいただいた。二つ目には、当人の性格が明るく接しやすいこともあり、社内において外国人と日常的に接する機会が得られたという点。ダイバーシティ環境づくりに大いに貢献した模様。当社としては日本語でのコミュニケーション能力と同時にITリテラシーに長け管理業務ができる人材の確保、養成に取り組んでいく。